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IoTミドルウェア - Zerynthのご紹介

IoTサービスを開始すためには、ハードウェアおよびソフトウェアを多岐に渡り技術習得しなければなりません。

最先端の開発ボードやセンサ部品を使い、迅速かつ適切なプロトタイピングを実現できるには時間もかかります。そしてPoCを経て最終設計まで至るにも複数の技術を実践しながらIoTサービスを構築しなければなりません。



こうした技術習得の多様化とPoCから設計・運用に至るための時間をIoTミドルウェア - Zerynthを使うことで効率的、時間短縮してシステム開発・運用することができるのです。



多くのアプリケーションに適した、包括的なプログラミング例やリファレンス設計も用意されています。補足コンテンツを活用することで、プロトタイプから最終製品まで、最小限の労力で設計できます。

Zerynthは、マイコンの制御プログラムとIoTクラウドをスムーズに連携させることができる Pythonベースのソフトウェア開発環境で、IoT やIdustry 4.0用のミドルウェア の開発をターゲットにしています。



Zerynthは、簡単に使用できるソフトウェアツールのエコシステムを開発者に提供します。 これを使用して、Pythonでマイクロコントローラをプログラムし、IoTクラウドに簡単に接続できます。このソフトウェアを使用すると、人気の高い多くの32ビットマイクロコントローラで使用されているPython (またはC/Python言語のハイブリッド)のプログラムを直観的かつ簡単に作成できます。




*Rasberry Pi発売元RSコンポーネンツ・コミュニティサイト- DesignSparkからZerynthを無料ダウンロードできます!!!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
https://www.rs-online.com/designspark/what-exactly-is-zerynth-jp


さらに世界最大のLoRaWANコミュニティ The Things NetworkとZerynthとの連携も可能です!



来月10月11日イタリア PISAでThe Things Conferenceが開催されます。










以上









■The Things Network - LoRaWANをみんなでシェアして使う  新刊本好評発売中!


Johan Stokking (左 The Things Network TECH LEAD=CTO)とWienke Geizeman (右 The Things Network CEO)


*工学社新刊本リンク先
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https://www.kohgakusha.co.jp/books/detail/978-4-7775-2043-5


■LoRaWANサクセスキット

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http://www.ibeacondo.com/download/LoRaWAN_Success_Kit.pdf



LoRaWANサクセスキットの詳細は下記までお問い合わせください。
◆オープンウェーブお問い合わせページ
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https://www.openwave.co.jp/inquiry/




◆詳細はこちらから....
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https://www.thethingsnetwork.org/country/japan/






Amazon社AWS部門ソリューションアーキテクト・ディレクターMatt YanchyshynによるThe Things NetworkのB2B版であるThe Things Industriesの現地取材によるユースケースレポートです。 


The Things Industriesサイトはこちらから....
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https://www.thethingsindustries.com




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ラズパイとLoRaWAN (The Things Network)

国内でも先鋭的イノベーターの中には、自分でPCBを設計し中国深圳などのPCB委託製造サービスをつかいながら、IoTサービスを立ち上げられている会社がいくつかあります。


国内のThe Things Networkコミュニティの方にもそうしたチャレンジをして、実際に魅力的なIoTサービスを運用している方が何人かいらっしゃいます。

今までなら、ネットワーク機能付きセンサデバイスを開発する場合、初期投資にかなり資金を確保してから、IoTサービスを立ち上げねばならなかったのですが、中国深圳市内にあるこうしたMaker's cafeのようなPCB委託製造サービスが極めて低価格で始められるためにIoTサービスを手軽に始めることができるようになりました。

先週ご紹介したイギリス政府が資金援助するDigital Catapultなどはさらに拍車をかけて、LoRaWANネットワークインフラをThe Things Networkをオンプレミス採用し、IoT開発環境を無料開放してIoTサービスをすぐに始められる環境が整っています。 既にDigital Catapultから巣立った企業は50社以上にのぼります。

Rasberry Piの総発売元であるRSコンポーネント社によると、日本でも今年に入ってからはRasberry Piの売上は急拡大しているそうです。あとは、Digital CatapultのようなIoTインフラサービスを手軽に始められる環境がほしいところです。

既にThe Things Networkコミュニティの方の中でも、独自設計したPCBとRasberry PiでLoRaセンサノードを使いながら、さまざまなIoTサービスを手掛けられている方が国内に存在します。


そこで、Rasberry Pi国内市場拡大に伴い、Dragino社製のLoRa専用モジュール LoRa ATOM GPS HATの技適申請をおこなっています。 今までもDragino社は、LoRa GPS HATという商品はありましたが、独自開発のLoRa通信モジュールにLoRa ATOM GPS HATとしてアップグレードしまもなく国内発売します。 

さらにThe Things Network向けに8チャンネル用LoRaWAN市場向けにRasberry Pi用LoRaWAN+GPSサーバーも今年末にリリース予定です。お楽しみに!


*LoRa ATOM GPS HAT外観





*Dragino LoRa GPS HATに関するWikiページ
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http://wiki.dragino.com/index.php?title=Lora/GPS_HAT



*LoRaWAN For Raspberry Pi With Worldwide Frequency Support
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https://www.hackster.io/glovebox/lorawan-for-raspberry-pi-with-worldwide-frequency-support-e327d2


*Andreas SpiessさんのYoutubeサイト、Dragino旧モデルLoRa GPS HATとThe Things Networkの設定方法を説明



*LMiCとLoRa GPS HAT
↓↓↓↓↓↓↓↓
https://github.com/gloveboxes/lmic-rpi-lora-gps-hat#readme




*A LoRaWAN "The Things Network" Gateway for Windows IoT Core
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https://www.hackster.io/laserbrain/a-lorawan-the-things-network-gateway-for-windows-iot-core-441210


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https://github.com/emmellsoft/Dragino.Lora#readme


Rasberry Pi総発売元であるRSコンポーネント社のコミュニティサイト - DESIGNSPARKで3回に渡り、投稿記事を書かせていただきました。





*格安スマートブレスレットをLoRaWANと繋ぎ IoTヘルスケア端末に (その1)
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
https://www.rs-online.com/designspark/rasberry-pilorawan-jp







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英政府が出資するIoTベンチャー支援団体 - Digital CatapultとThe Things Networkの関係



最近、日本でも将来のビジネスに可能性があれば、無担保でもベンチャーが融資を受けて新規事業を立ち上げることができるようになりました。とてもいい事だと思います。

しかしながら、特に新規事業に必要な周辺環境を自力で整備するのは並大抵ではありません。そこで、イギリス政府は、今後成長の見込まれる産業、とくにAIやIoTなどのそうした環境を整えるために無料で提供しています。

それが、イギリス政府の出資するDIGITAL CATAPULTです。下記がミッションステートメントです。

"Digital Catapult is the UK's leading advanced digital technology innovation centre. We drive early adoption, making UK businesses more competitive and productive, to help grow the UK economy"




*DIGITAL CATAPULTのIoT関連のTHINGS CONNECTEDサイト
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https://www.digicatapult.org.uk/projects/things-connected/



*Things Connectedとは
Things Connectedは、LPWAN技術を使用している英国企業を支援する取り組みです。 LoRaWANとSigFoxのユニークな機能を利用できる新しいIoT製品とサービスの試作と試作のためのオープンなネットワークを提供しています。

当社の全国的なイノベーションプログラムは、小規模で革新的なビジネスのためのものです。彼らは、業界の指導者、商業的および学術的専門知識を利用して製品を市場に出す手助けをします。これらは、アドレッシングが必要な実際のビジネス上の問題を抱えている大規模組織である前向きな所有者と提携して実行されます。

このプログラムは、新製品やサービスが100%優先され、適切なニーズを満たしていることを確実にするスタートアップやスケールアップを支援するように設計されています。

これまでに50以上の小規模ベンチャー企業がプログラムを卒業しました。その中のいくつかは、ソリューションを売却したり、ビジネスをさらに発展させるための追加融資を受けています。

●Things Connectedに参加することの利点は?
  *IoTソリューションをより早く市場に投入しましょう
  *オープンなLoRaとSigfoxネットワークでIoTソリューションをテストし開発してください
→このインフラにThe Things Networkが採用されています!  
  *技術的およびビジネス的専門知識へのアクセスができます
  *定期的な挑戦的主導のイノベーションプログラムに参加できます
  *成長するコミュニティの一員になり、定期的なワークショップやイベントに参加してください

これは、まさにThe Things Networkの思想とぴったりなのです。イギリス政府は、The Things Networkサービス開始当初からコンタクトして、LoRaWANインフラとして採用に熱心でした。

●Things Connectedを卒業したベンチャーの1社 AllThingsTalkの販促動画
(ベルギー通信キャリアProximusのIoTサービスとして採用されています)


AllThingsTalkコンソース画面では、The Things Networkが最初にLoRaWANネットワークオペレータとして表示されます!


●AllThingsTalkのユーザー事例 (サイネージとIoTデバイスを連携したサービス)




日本政府にもイギリス政府のこうした産業政策を見習ってほしいものです!!!

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日英両国が重要課題に掲げるIoTの現状とは


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B2B市場向けLoRaWANネットワークサーバー商品 - The Things IndustriesとDeployment Models









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LoRa通信機能付きライフジャケット - NHK和歌山放送でとりあげられました!

一昨日、北海道大震災で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈りもうしあげます。 合掌




9月1日災害の日に「NHKスペシャル MEGAQUAKE「南海トラフ巨大地震 “Xデー”に備えろ」では来るべき国難ともいえる南海トラフと巨大地震について特集していました。 死者予測が30万人を超える大惨事になります。 それに加えて関東では相模湾で関東大震災の原因となった相模トラフもあります。

このまま日本はどうなるのか?少し心配です。

和歌山大学秋山教授のLoRaをつかったライスジャケットの実証実験が、NHK和歌山放送でニュースとしてとりあげられました。下記URLでは、教授ご本人のインタビュー動画も貼りつけられていますのでご参照ください。




*船名や位置情報機器のLoRa通信実験
船から海に転落した際に身につけている送信機から自動的に船の名前や位置を知らせることができる機器の開発をすすめようと、30日、印南町で和歌山大学などが実証実験を行いました。

実証実験は1人で船に乗っていて海に転落した場合などに、救助が遅くなることを防ごうと、和歌山大学の秋山演亮教授と地元の漁協などが行いました。

30日は少ない電力で広範囲に電波が届く「LoRa(ローラ)」という通信方式を使った送信機をライフジャケットに取り付け、それを着た秋山教授が船で沖に出て、海岸に置かれた受信機に通信の強度やどこまで電波が届くのかなどを確かめました。
実験の結果、海岸から1.5キロまで通信が可能だったということで、秋山教授は今後も漁協などと協力して機器の改良を進めたいとしています。

和歌山大学の秋山演亮教授は「ローラという通信方式はこの1、2年で急速に発達した技術で、世界的にも活用が進んでいる。海の事故にも役立てられると思うので実用化を急ぎたい」と話していました。
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
https://www3.nhk.or.jp/lnews/wakayama/20180830/2040000970.html

和歌山大学の客員教授でもある山口さんが理事を務められる次世代宇宙システム技術研究組合とSensor Netowrk Consorciumとの共同開発によるLoRa通信機能付きライフジャケット。 これから完成度をあげて来る大災害に一役となれば幸いです。




*LoRa通信機能付きのライフジャケットを着る山口理事



*山口さんお手製のLoRa通信ノード端末を使い、会社の近所でTTN Mapperスマホアプリと連携させてLoRa位置測位をする。



会社に戻り、TTN Mapperコンソール画面でその日の測位した場所を確認できます。 TTN Mapperは登録した日から5日間まで位置情報を保存しています。



*TTN Mapperサイト
TTN Mapperは、The Things NetworkにLoRaWANゲートウェイを登録すれば無料で利用することができるのです。
↓↓↓↓↓
https://ttnmapper.org/

GPSチップが無くても、LoRa通信機能だけで手軽に位置測位ができますので、是非お試しください。





以上






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衛星・LoRaネットワークを利用した安価な計測システムの構築

2018年8月16日、世界最大のLoRaWANコミュニティ - The Things Networkは、LoRaWAN specification v1.1xに正式対応しました。セキュリティの強化、ジョインサーバを使いながら他のLoRaWANネットワークオペレータとのローミング【TTN有料版TTIのみ適用】、そしてLoRaデバイスクラスBによるビーコン機能などが実現が可能になりました。

*LoRaWAN specificaiton v1.1について
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
http://joomlaweb.blog117.fc2.com/blog-entry-725.html

先週土曜日9月1日災害の日に「NHKスペシャル MEGAQUAKE「南海トラフ巨大地震 “Xデー”に備えろ」では来るべき国難ともいえる南海トラフと巨大地震について特集していました。

下記内容は、和歌山大学国土交通省大規模土砂災害対策技術センターによる衛星・LoRaネットワークを利用した安価な計測システム構築に関するホワイトペーパーです。

現在、新しい長距離通信技術であるLoRaが全世界に普及しています。 このような実験が日本でも実を結び、巨大地震時1人でも命が救われることを心から祈る次第です。





衛星・LoRaネットワークを利用した安価な計測システムの構築


1. はじめに

 電子通信技術の発展と省電力化の推進により、既に市街地においては様々な通信環境を利用したIoT(Internet of Things)によるICT(情報通信技術)が発達し、M2M(Machine to Machine 機械間による情報伝達)によりBig Dataが収集されるシステムが急速に構築されつつある。収集されたデータは即座にインターネット上のクラウドサーバに集積され、データをモバイル端末等用いた検索閲覧するシステムも併せて構築されており、データ利用が進められている。
 
 しかし土砂災害や洪水等の発生現場となる山間部においては、街中のようにインターネットに接続された無線LAN(Wi-Fi)網や携帯電話網も使用することが出来ないことが多い。そのため、多くのセンサによりきめ細やかな情報収集を行い、防災 / 減災のための一助とすることが出来ていない。加えて、風雨にさらされる耐候性が求められる野外現場において、安価で利用可能なIoT端末も普及していない。
 
そこで本研究ではインターネット回線と接続するために衛星や新たな地上ネットワークを利用実証を行う事、また耐候性を持つ安価で利用可能なIoT端末を開発、現場にて実証することを目的とした。

図 1 低軌道衛星を使った場合の機器構成





2. 衛星通信網の利用実証

 通常の通信回線が整備されていない山間部等において、市街地と同様の広帯域の通信手段を利用する場合は高コストの整備費用を必要とする。これまでは通信のみならず堅牢で高価な地上観測装置を利用してきたため、設置出来る箇所・個数が限られていた。そのため、万が一の機器不良の場合に比較データが無く、大雨発生時には人手により危険な現場視察を行う必要があり、犠牲者が出る事もあった。そこで本研究では広帯域を諦め、減災活動のために必要最小限の情報量を厳選し送信する狭帯域通信を利用することとして、システム構築を行った。
 
 また山間部での通信インフラのイニシャルコスト・ランニングコストの低減を目指し、衛星の利用実証を行った。
 
 従来のシステムでは、地球から遠く離れた静止軌道(地球からの距離約36,000km)上に位置する通信衛星に対して、大出力で広帯域の通信を実施していた。そのため、送信機には大電力が必要であり、大型の発電機を設置・運営する必要があった。このようなケースでは毎日の給油作業が必要不可欠であり、ランニングコストを高める一因ともなっていた。そこで本研究では低軌道(地球からの距離数百km)を周回する衛星を利用する事で通信距離を低減し、30cm角サイズの太陽電池+自動車用の12Vバッテリーのみを使った連続運用に成功した。

図 2 静止衛星を利用した場合の通信機器


 一方、近年では海外諸国でもIoTに関する関心が高い。そのため静止衛星ではあるがIoTへの利用を念頭に置き、衛星側に巨大なアンテナを利用する事で地上側からは低出力で通信が可能なシステムの構築が進んでいる。また低軌道衛星を使った本研究での連続実証試験でも、衛星位置が変わることで通信のための補足等が出来ない事も一つの原因と考えられるトラブルで、データ転送に欠損が生じることがあった。そこで本研究でも大アンテナを有する静止衛星を利用し、低軌道衛星の場合と同様の電力構成で通信が可能か、確認試験を行い、良好な通信環境が得られることを実証することが出来た。


3. IoT端末の開発

 衛星を使った低コスト・省電力のシステムでは、現時点では地上送信機は一台ずつ衛星通信のための免許申請が必要で有り、IoTが目指すような多量のセンサネットワーク構築には不向きである。衛星免許が不要となる衛星を利用したIoTシステムの構築も進められているが、まだ実用段階には至っていない。そこで本研究では、安価なWi-Fi利用可能なワンチップPCを利用し、衛星通信機の廻りにローカルなネットワークを構築、データを集約して衛星に送信するIoT端末を開発した。

図 3  WiFi通信機能を搭載したIoT端末


 本端末は従来のインターネットに接続されたWi-Fi環境でも利用することが出来るため、都市部等でも利用可能である。またセンサーを除いて電源(5×10cmサイズの太陽電池パネルと単三電池サイズの充電池により連続利用可能)で1万円以下で供給が可能で有り、低コスト化にも成功している。
 一方、近年では省電力ではあるが長距離通信が可能である無線通信手段であるLoRaを使ったチップも使われるようになってきた。LoRaは見通しが良ければ1~2kmの通信が可能とされており、本件九チームでは成層圏気球に搭載し、100kmを越える双方向通信にも成功している。このような長距離通信を中継機(構造的には他IoT端末と同じシステムで利用出来る)を置くことで、山間部からインターネット環境のある市街地まで安価な通信網を構築する事が出来る。そこで本研究ではLoRaを搭載したチップを利用したIoT端末(中継機能にも別に対応させることも可能)の開発を行った(図-4)また河川の水位計、あるいは崖崩れ等が予測される地点で傾斜計による計測実証を実施した(図-5)。いずれも単体で、見通しにもよるが通信距離は1km程度可能であることが確認出来た。またセンサーをいたコストも2万円以下で供給可能であり、低コスト化にも成功している。また併せて、ローカルなネットワーク上にも計測データを集約させるエッジサーバを置くことにも成功しており、万が一インターネット回線が切断されてもローカルにはセンサ情報を閲覧することが可能である。
 
図 4  LoRa通信機能を搭載したIoTセンサー端末


図 5 水位計ならびに傾斜計設置例



5. おわりに

 本研究で実証された衛星通信網、およびIoT端末を使う事で、従来の遠隔計測機とくらべると1/10~1/100程度のコストで計測端末を構築、通信ネットワークを確立することが出来た。またエッジサーバも併せて利用する事で、極めて抗たん性の高い低コストなシステムを構築する事が可能である。今後、多くの現場で利用される事が期待される。


和歌山大学 秋山演亮
和歌山大学 山口耕司
国土交通省大規模土砂災害対策技術センター 吉村元吾
国土交通省大規模土砂災害対策技術センター 菅原寬明
国土交通省大規模土砂災害対策技術センター 田中健貴




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災害ネットワークにLoRaテクノロジーを活用 - Sensor Network様






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Author:吉田秀利
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